駅近マンションが人気なのは何故?資産価値が高いって本当?メリットとデメリット

お引越しを検討されていて、賃貸や購入を考えた時に何を重視して選びますか?
今回は駅近マンションにスポットをあててまとめていきたいと思います。

利便性の観点からとても人気の高い駅近マンションですが「駅近」の定義はありません。
みなさんはどの程度の距離を「駅近」と感じるでしょうか。

以下に2019年に「リビンマッチ」を利用して首都圏在住の20歳以上の男女180人を対象にした
「駅近は徒歩何分までか」といった調査結果があります。
これを見ると、1位は徒歩10分以内、次いで徒歩5分以内のようです。

■目次■
駅近マンションのメリット
駅近マンションのデメリット
駅近のマンションは資産価値が高いの?
まとめ
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【調査】駅近の定義 “駅近”は「徒歩8.2分」! “駅近=徒歩圏内”と考えている人は多い!

https://www.lvnmag.jp/column/lvn_research/25827/

不動産の表示をする際に記載される「徒歩〇分」といった表示は1分=80メートル換算で記されますので
駅から800メートル以上離れた場所にあると、遠く感じるようです。


それではまず駅近マンションのメリットについてみていきましょう。 

【1】どこへ行くにも便利

住んでいる場所が駅から数分歩く距離にあるメリットの一つは、
通勤通学を含めどこへ移動するにも便利です。
電車を使って通勤通学する場合、最寄り駅までの距離が短い方が、時間の短縮にもなります。

普段車を使って移動する人でも、周辺にはたくさんの商業施設が集まっているので、
買い物の選択肢も増える傾向があります。
休日にレジャーやイベントに出かける際にも、最寄りの駅が近いと移動時間の計画が
立てやすくなりますし、体力の消耗も抑えられるのはメリットの一つです。

【2】売却しやすい/貸しやすい

駅近マンションは、自身で住む場合もメリットが豊富ですが
将来的に貸す/売るを考えたときも、それほど苦労なく借り手/買い手が見つかります。
多くのメリットがある駅近マンションは、多少の築年数が経っても
資産価値が下がりにくい傾向にあるので、投資用としても注目したい条件といえます。

【3】人の目が常にあるので安心

最寄り駅までが遠い物件に住んでいると、帰宅するまでの防犯面に気を使いますね。
夜の遅い時間になると人通りもなくなり、細い路地が多くなると警戒してしまいます。

未成年者やお年寄りなどは特に不安がありますので、できるだけ
明るい道を通るなどの対策が必要になってきますよね。
駅近マンションや駅近物件であれば、商業施設も多く比較的明るいうえ
人通りもあるので、安心して帰宅できます。

続いて、駅近マンションにはどのようなデメリットがあるのでしょうか。
一つづつまとめてみます。

【1】家賃・価格が高い

希望条件の中でも、駅近になると同様のグレードの部屋は賃料が高くなることがあります。
これは駅近マンションに魅力を感じる方々が多いため、常に人気の条件の一つとなっています。

また、利便性が高く人気のあるエリアですので、
ご希望の広さや間取りのお部屋が確保できなかったり、
見つからなかったりすることも多くなり、
選択を迫られることが増えることが予想されますね。

駅近マンションと駅から離れたエリアにある同じ価格帯の部屋を比べると、
駅近マンションの方が㎡数が狭いことが多く、設備面でも例えば
バストイレが一緒の部屋であったり、洗濯機置き場が外にあるなど、
妥協しなければならない点も出てくるため、デメリットの一つと言えるでしょう。

【2】部屋が狭い

前述の通り、駅近マンションはお部屋の広さや設備にも制限が出やすいです。
単純に坪単価も高額になる上、高い建物や商業施設が立ち並ぶこともあり
日当たりや、眺望なども望めないことがあるかもしれません。

家に寝に帰るだけ、といった生活を送る人以外は
解放感や日当たりを重視される方が多くいらっしゃいます。
駅近マンションだとそれが叶わないこともあります。
例え今、日当たりや眺望に問題がなくても長期的にみると再開発などが行われる
可能性もあり、自分の家の目の前に高い建物が建ちまったく日当たりがなくなるといった
事態も考えられるのです。

【3】騒音や人の視線が気になることも

人通りの多さは、防犯面などに役立つとメリットにも上げましたが
逆に車やバイクの走行音や、繁華街の喧騒等は音を気にする人にとって
デメリットにもなります。

駅近は常に動きがあるエリアなので、四六時中人の気配や車、バスや電車の走行音は
絶えず響いてくる可能性もあります。
まったく気にしない人にとってはいいですが、騒音は住んでいるうちに慣れてしまう人と
延々ストレスに感じる人がいるので、自分はどちらのタイプか知っておくと
後悔のないお部屋探しができます。

こちらも合わせてご確認ください。

駅近マンションは、資産価値が落ちにくいと言われていますが実際のところはどうなのでしょうか。
ご自身で購入してお住まいになる場合、資産価値は気になるところではありますが
そればかり気にして、住み心地が二の次になってしまっては元も子もありません。

駅近マンションは、高い建物や商業施設などが密集している箇所が多く
あたりまえですが、線路が近い場所に建ってる可能性もあります。
日当たりや騒音などは、居住する上で気にする方が多いポイントです。

1.現地確認を行いましょう

駅近マンションに限ったことではありませんが、現地の確認をすることはとても大切です。
周辺環境が自分に合うエリアなのか見極めることは大事ですね。

また、駅から近くてもマンションの近くにスーパーやーコンビニがなく駅の反対側に集中しているとか
駅近マンションではあるものの、上り坂が多く想定以上に着くまでに時間がかかってしまうなど
情報だけでは分からないことも多いので周辺環境を含めて実際に現地確認を行いましょう。

2.開発が進む土地かどうか、環境変化が起こらないか調べる

駅近マンションは利便性の面で人気ですが、駅周辺は絶えず開発が進み
全く環境が変わってしまうこともあります。
現在何の問題もなく住んでいても、高層マンションや商業施設が建つと
騒音や日当たりの面で影響が出てくるといったことも起こりえるのです。

居住を考えるエリアを「〇〇市 (再)開発」などで調べたり、市のHP等で情報をチェックしたり
再開発マップなどを活用して調べてみるとおおよその情報が得られます。


住み心地に関して買い物もしやすく、公共交通機関の整った駅近マンションは
利便性に特化していますが、日当たりや眺望、周辺環境などは将来変わる可能性があります。
直接、マンションの価値に結び付くわけではありませんが、多くの人が部屋探し・住まい探しをする際に重視する項目でもあります。
現在の姿だけでなく、将来も見据えて物件を選べるといいですね。

いかがだったでしょうか。
駅近マンションのメリット・デメリットをまとめてみました。

マンションの資産価値は、立地の他に築年数や管理状態、広さ(平米数)・間取りなど
様々な要素が混ざり合って算出されます。
駅近マンションは築年数が古くなっても、土地の価格が高く資産価値の
底上げされる要因となっています。
マンションを選ぶ決め手として、資産価値を重視し駅近マンションを選ぶ人が多く
常に人気となっていましたが、駅遠のマンションや物件には駅近マンションにない、
住みやすさや住み心地があります。

広さや、自然に触れて暮らしたいといった希望を叶えるには駅遠の住まいを候補に入れる人も
増えてくるのではないでしょうか。

資産価値について注目されることも多いですが、結局は自分が何を一番重視したいのかに尽きます。
駅近のメリット・デメリットを知り、日常生活における満足度を確保できる
選択ができるといいですね。