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賃貸の入居審査って何するの?
賃貸物件を申し込むとまず入居審査が行われます。
その入居審査を通らないことには、物件を借りることができません。
入居審査ではそのような項目がチェックされ、またどのくらいの日数を必要とするのでしょうか。
入居審査でのチェック項目や内容、流れを事前に把握しておけば審査に不安を感じることもなく申し込み後の動きも見通すことができます。
契約までの手続きもスムーズに行うことができると思いますので、今回は入居審査について
ポイントをまとめてお伝えします。
1.入居審査とは
そもそも入居審査とはどのようなものなのか確認します。
入居審査というのは、お部屋を借りたいとお申込みをされた方が
「毎月家賃を払ってくれるのか」
「借りた部屋をキレイに使ってくれるか」
「騒音や近隣トラブルを起こさないか」というのを
物件のオーナー・管理会社・家賃保証会社で確認することをいいます。
お部屋を貸す側である物件オーナーや管理会社からすると
お部屋を借りたい人の経済面や人となりが気になるところなので
申込書と身分証明書、収入証明書等を合わせて何重にも確認します。
特に気になるポイントの1つが「家賃滞納がないかどうか」になりますが
最近では保証会社による審査が行われ、万が一家賃を滞納した場合に家賃保証会社が立て替えてくれます。
一昔前の連帯保証人と近しい役割を担っていて、最近はほとんどの場合家賃保証会社の利用が必須となっています。
家賃保証会社の審査は会社によって判断基準が違います
家賃保証会社について少し触れると、いくつかグループがあります。
詳しくは以前の記事にまとめているのでそちらご確認ください。
家賃保証会社の審査ですが、会社によって審査基準は異なります。
たくさんの家賃保証会社がありますが、すべての会社で同じ基準の項目はありません。
よく家賃保証会社によって審査がきびしい・ゆるいといった話を
営業マンから聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
1つの家賃保証会社の審査がNGとなってしまったからと言って落胆せず担当者に別の家賃保証会社で審査してもらえないか確認してみてください。
管理会社では複数の家賃保証会社を使っていることがあります。
これは1つの保証会社で審査に落ちてしまったり、審査依頼している保証会社で以前審査落ちしている人が自社物件の申込に来た時打つ手がなくなるのを防ぐためです。
物件オーナーや管理会社としても部屋を借りたいと申込してくれた人に借りてほしいので
いくつか提携先の家賃保証会社があれば、審査落ちによって空室が長引くリスクを減らせます。
リスクの高そうな申込者によっては保証内容の引き上げや保証料を高めに設定することもあります。
入居審査にかかる日数はどのくらい?
賃貸の場合、入居申し込みをして審査結果が出るまでの日数は当日~7日程度が一般的です。
これは審査に使用する必要書類が揃っているかによっても差が生じます。
申込書に記入された内容が薄いと審査保留の状態で止まってしまい、何度も担当営業と確認連絡を取らなければならないことにもなりますので
申込書の項目は出来る限り正確に埋めるようにしましょう。
余談ですが、申込書を記入する時緊急連絡先を記入する欄があります。
多くの方はご両親の情報を記入されますが、何故かほとんどの方はご両親の生年月日が書けません…。
申し込む物件によっては「申込書の項目全部埋めないと戻ってきてしまう」という場合もあるので先に確認しておくとスムーズです。
「即入居可」は当日入居できるわけではない
お部屋探しをする際、物件情報を見ていると入居可能時期という欄があると思います。
「即入居可」と記載のあるものは、住んでいた人が退去して立ち合い・クリーニングやリフォームが終わり
次の人がすぐに入居できる状態になっている物件という意味です。
しかし、申込をして「すぐ」「当日」や「翌日」のうちに借りられるわけではありません。
審査を含め契約書のやり取りや鍵の手配などすべての手続きが終われば入居が出来る物件という意味なので
前述したように、家賃保証会社の審査だけでも日数がかかる場合があります。
書類の不備や、確認の電話連絡がつながらないなど審査が長引くこともありますので急ぎの入居が必要な場合でも
スケジュールは余裕をもって確認しておいてください。
必要書類がしっかり揃っていて、滞りなく契約まで進んだ場合
物件にもよりますが、即入居可の物件でも3日~日数がかかります。
連絡がない=審査に落ちたというわけでもない
物件の申込をしたのになかなか担当者から連絡がこない…となると不安になってしまいますよね。
審査に落ちてしまったのではないかと焦る気持ちも分かりますが、たいていの場合審査途中で滞ってしまっているだけということが多いです。
書類の不備があれば、担当者から追加の確認が入ると思いますが
「緊急連絡先に指定された人と連絡が取れない」「申込者本人が電話に出ない」など審査の上で止まってしまう理由は結構多いです。
知らない電話番号からの着信は出ないようにしている人もいると思いますが
お部屋の申込をした時には、家賃保証会社から確認の電話が入ることもあります。
電話に出られなかった場合には折り返し電話してもらうと審査もすぐ進みます。
また、審査が進まないから…といった理由で他の不動産会社で他の物件に申し込みをしたり、同じ物件を問い合わせてみたりという人も
たまにいらっしゃいますが、印象が良くないので止めましょう。
バレないだろうと思われるかもしれませんが、使っている家賃保証会社が一緒だったりオーナーや管理会社間で情報共有がされると
印象がよくないので、今後申し込みをしても断られることもありますので注意してください。
審査結果が遅いと感じたら、担当者に連絡して何故遅いのか確認してもらうようにしましょう。
入居審査に落ちてしまう人はこんな人!
入居審査で審査落ちしてしまう人の特徴は、ざっくりまとめると以下の特徴が挙げられます。
◆家賃の支払いに不安がある人(滞納しそう) ◆貸したお部屋を雑に扱いそうな人 ◆近隣住民とトラブルを起こしそうな人 |
家賃の支払いに不安がある人
申し込んだお部屋の家賃に対して、収入が極端に低いと支払い能力が認められず審査が通りにくくなります。
家賃保証会社の審査に限らず、オーナーや管理会社の審査の段階ではじかれることもあるので
よく言われる「収入の3分の1以下」の賃料のお部屋を選ぶといいでしょう。
同じように、過去家賃支払いの滞納を起こしている人やクレジットカード、携帯の料金の滞納履歴のある人は審査に影響が出る可能性があります。
上記でまとめているように、すべての家賃保証会社で情報共有されているわけではありません。
審査する際、不安材料がある人は初めに不動産屋の担当者へ伝えておくといいかもしれません。
近隣住民とトラブルを起こしそうな人
人柄を含めて、もめ事を起こしそうな人は敬遠される傾向にあるようです。
集合住宅なので、隣近所の入居者と何度もトラブルになったり何かにつけてクレームを入れるような人には
オーナーや管理会社も部屋を貸したくないと考えることが多いです。
あまり横柄な態度で接していると審査落ちという結果になりかねませんので、気を付けてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
入居審査にかかる日数と、審査に落ちてしまう人の特徴についてまとめてみました。
入居審査を行う家賃保証会社はたくさんありますが、審査落ちを繰り返していると借りられる選択肢がどんどん狭くなってしまいます。
もしも入居審査に落ちてしまった場合ですが、いくつか手段があるのでお伝えしますね。
◆審査する家賃保証会社を変える ◆代理契約してもらう ◆申し込む部屋を探し直す |
審査落ちしてしまった場合、上記のような手段があります。
一番は、審査する家賃保証会社を変えるというのが多いのではないでしょうか。
管理会社によって使える家賃保証会社は種類も数も違って、自由に選ぶことはできません。
申し込みたい物件の管理会社で使用している家賃保証会社でブラックリスト入りしていると、再チャレンジ自体現実的でないかもしれません。
担当者に相談してみてくださいね。
他に親族、主にご両親に契約者になってもらい代理契約するという手段もあります。
こちらは管理会社によってNGの場合もあるので相談必須となります。
何も言わずに親の名義で契約して、入居者が別の人…となるとトラブルを招きかねないので絶対にやめてください。
もう一つは審査落ちしてしまったら不動産屋の担当者に審査の通りやすいお部屋を相談してみてください。
融通の利くオーナーや管理会社に掛け合い別の物件も探してくれます。
審査落ちする理由というのは、申込者にシェアされません。
もちろん管理会社やオーナーにも理由が伝えられることがないので
申し込みたい物件に申し込めるかどうか、不安のある人は不動産屋の担当者としっかり情報共有してみてくださいね。