西武園ゆうえんち駅SEIBUEN-YUENCHI
西武園ゆうえんちが眼の前! ゴルフ場や多摩湖など楽しみ盛りだくさんの駅です。
「西武園ゆうえんち駅」ができるまで
「西武園ゆうえんち駅」は西武山口線、通称「レオライナー」と呼ばれる単線路線の停車駅のひとつで、駅名の通り「西武ゆうえんち」の敷地内にある駅です。
山口線は現在では3駅だけの単線ですが、その歴史はなかなか複雑です。
もともと山口線は、1950年(昭和25年)に開業した遊戯施設「おとぎ線」が地方鉄道に格上げされたもので、かつてはテーマパーク・ユネスコ村(2006年閉園)の最寄り駅「ユネスコ村駅」と多摩湖ホテル(1961年廃業)の最寄り駅「多摩湖ホテル前駅」を結んでいました。
多摩湖ホテルの廃業後、跡地はそのまま西武遊園地の敷地に吸収され、「多摩湖ホテル前駅」は1963年に「西武遊園地駅(初代)」、1979年には「遊園地前駅」と改称され西武遊園地の最寄り駅として利用されていました。
1984年には新型交通システムである「案内軌条式鉄道」へのリニューアルが着工され、それに伴い従来の「遊園地前駅」やユネスコ村を結ぶ路線は廃止となり、代わりに「遊園地西駅」が開業しました。これが現在の「西武園ゆうえんち駅」の前身となります。
2021年には西武園ゆうえんちのリニューアル開業に合わせて駅舎はリペイントされ、駅名も「西武園ゆうえんち駅」と改称され現在の姿になりました。
時代の流れの中で、アミューズメント施設が提供する楽しみ方もどんどん変わってきましたが、山口線はその変化とともに姿を変えてきたわけです。
ちなみに本駅とは別にお隣の東京都東村山市には「西武園駅」という駅も存在します。路線名も「西武西武園線」のため、一見、西武園ゆうえんちに直結しそうに思えますが、西武園駅はもともと「西武園競輪場」への観客輸送を目して設置された経緯もあり、遊園地の最寄り駅としては遠くなりますのでご注意ください。
ゆうえんちはもちろん、多摩湖やゴルフ場など多彩な楽しみの入口へ
改札を出ると西武園ゆうえんちのゲートはすぐ目の前。こちらの駅には階段等がなく、バリアフリーで西武園ゆうえんちまでアクセス出来ますので、ベビーカーや車椅子でのご利用にも便利です。
遊園地以外にも、駅から徒歩で行ける多摩湖(村山貯水池)や西武園ゴルフ場、西武園競輪場など多彩な楽しみ方が待っています。
特に広大な多摩湖周辺は、日常的なお散歩やランニングコースにぴったり。天気が良い日は湖面に反射する空も美しく最高の癒やし空間です。
「西武園ゆうえんち」エリアの賃貸暮らし
「西武園ゆうえんち駅」は、遊園地のために作られた駅ですので、賃貸暮らしの最寄り駅としての利用はあまり考えにくいかもしれません。
ただ、多摩湖や都立狭山公園などにもほど近く、住環境としてはここにしかないおすすめポイントがあると言えます。お隣の西武球場前駅や、西武狭山線の下山口駅の利用を視野に入れると住まいの選択肢もぐっと広がってくるかと思います。サンエイホームでもそれらの駅の物件を取り扱っていますのでぜひご相談ください。
2021年、ゆうえんちがリニューアルOEPN!
「西武園ゆうえんち」は1950年に「東村山文化園」としてオープンしたのが始まりの歴史ある遊園地ですが、2021年5月、昭和レトロを味わえる"心あたたまる幸福感に包まれる世界"へと生まれ変わりました。
昭和の懐かしい街並みや風俗を再現した「夕陽の丘商店街」、「ゴジラ」や「ウルトラマン」をテーマにした世界初のライド・アトラクション、「鉄腕アトム」や「ジャングル大帝」をはじめとしたキャラクターが登場する、世界初のファミリーエリア「レッツゴー!レオランド」など、ゆったりとした園内に多彩な楽しみがぎゅっと詰まってます。
園内では独自の通貨「西武園通貨」を利用して、アトラクションを楽しんだり飲食が可能です。為替レートは1園=120円(2023年10月現在)。1日レヂャー切符と西武園通貨がセットになったお得なチケットも発売していますのでおすすめですよ。
所在地:〒359-1145 埼玉県所沢市山口2939
西武山口線(レオライナー)
主要駅までの所要時間(平日,昼頃の出発)
*各所要時間はあくまで参考です。
この駅で利用できる列車
西武山口線(レオライナー)
- 各駅停車
西武園ゆうえんち駅へのアクセス
西武園ゆうえんち駅エリアの注目スポット/情報
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レオライナー(西武山口線)
「レオライナー」はゴムタイヤで走る新交通システム。西武球場前駅からゆうえんちへはレオライナーでひと駅ですので、ドームと遊園地2本立てで楽しむのもオススメです。
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掬水亭
西武園ゆうえんち駅から徒歩1分。中国割烹旅館「掬水亭」お部屋には「和室」「和洋室」があり、「森の湖のリゾート」と呼ばれる通り全室がレイクビュー。多摩湖や富士山など美しい自然が一望。お食事は最上階のレストラン「天外天」で。美しい景色とともに中華料理を楽しむことが出来ます。(レストランのみの利用も可)石造りの大浴場・露天風呂があり、地元の狭山茶を使った「狭山の茶湯」も楽しむことが出来ます。日帰り入浴も可能ですので、遊園地で疲れた身体をほぐすのもおすすめです。公式サイト
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レッツゴー! レオランド
世代を超えて大人気の手塚治虫先生の作品が初めて遊園地のアトラクションになりました!大人気の「鉄腕アトム」や「ジャングル大帝」のキャラクターと行く冒険アトラクションのほか、広場で突如始まるエンターテインメントショーに大人もこどもも大興奮!
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西武園ゴルフ場
狭山丘陵をゆったりと使った18ホール「西武園ゴルフ場」多摩湖畔につくられ、武蔵野の松林に囲まれた美しい丘陵コースでプレーできます。所沢や都内からのアクセスも良いのでゆとりを持ってラウンドできます。コース自体は、ロングホールは少ないながら、多彩なテクニックが要求される戦略性の高いコースとして定評があります。お隣のゆうえんちの観覧車やメットライフドームが見えるのでプレイ中の眺めも最高です。公式サイト
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西武園競輪場
ファンサービスも多く、「夏まつり」などのイベント盛りだくさんの楽しい競輪場「西武園競輪場」21時から23時まで無観客で開催され、電話・インターネットの投票で楽しむ「ミッドナイト競輪」も開催されています。 公式サイト
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狭山丘陵
多摩湖、狭山湖を望む狭山丘陵は「水鳥の楽園」「虫たちの森」「蝶の森」「湿生植物の里」「雑木の森」のエリアに分類され、さまざまな生き物と触れ合えます。
ゆうえんちの来場者を最初に迎える路面電車はどこから?
駅の改札を出ると最初に目に入るのがクリーム色の路面電車と停車場です。実はこの路面電車、遠く九州は長崎からはるばるやってきた車両なんです。
現在国内で営業している路面電車は20カ所弱。九州では長崎、熊本、鹿児島の3カ所で市民の足として頑張っています。「長崎電気軌道」は長崎市内を走る路面電車を運行する民間会社で、市民からは長崎電鉄という愛称で親しまれています。
ゆうえんち駅前の車両は、その長崎電鉄から退役を機にゆうえんちに譲渡された車両(1051号)なのですが、長崎時代からさらに遡ると仙台市内でも走っていた歴史があるのです。仙台市内の路面電車は1976年に全廃されましたが、その際に長崎電鉄に譲渡されたというわけです。
仙台から長崎と実に半世紀以上にわたり市民の足として頑張ってきた路面電車。最後に西武園ゆうえんちにやってきた車両に乗り込むと、大勢の人が乗り降りした歴史が社内のあちこちに刻まれているようで、なんとも言えないノスタルジーに包まれます。
みなさんもぜひ、当時の人になった気分でシートに座ってみたり、運転気分を味わってみてくださいね。
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停車場とセットのフォトスポット
映画の看板と路面電車の組み合わせがノスタルジーを醸しています。
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制御ハンドル
主幹制御器(マスターコントローラー)を動かすハンドル。車両の出力・速度を制御します。電車は線路に沿って走るのでハンドルとは言っても曲がるためのものではありません。
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夜の停車場
夜になると停車場にライトが灯り、まさにあの三丁目映画の世界のような風情を楽しめます。
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制御ハンドル
使い込まれた吊り革と内装、昭和のイメージで作ったレトロ調の中吊り広告。座っているとガタンガタンと走行音がしてくるようです。
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使い込まれた制御系
仙台〜長崎と長年に渡って電車の動作を預かってきたブレーキやスイッチ、計器類。
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ふしぎ駄菓子屋 銭天堂 ザ・リアル
『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』は日本の児童小説、およびそれを原作とするテレビアニメや舞台などの作品です。この商店街では「銭天堂 ザ・リアル」と称し、実際に様々な駄菓子や懐かしいおもちゃなどを購入できます。
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さまざまな昭和アイテム
大人が口々に「懐かし〜」を連発する昭和っぽいアイテムが、商店街にはところ狭しと置かれています。
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オート三輪
昭和40年代くらいまでは走るのを見かけていた三輪の車。小さなボディがかわいい。
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レトロなお店の数々
懐かしいデザインの銭湯や、実際に買い物できるお店もたくさんあります。
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細部まで作り込まれた小物たち
懐かしい当時のものや、作り込まれたレトロな小物たち。これら細部の積み重ねが街のリアルさを形づくっています。
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園内通貨で飲食やお買い物
園内だけで流通するお金・園内通貨。飲食やお買い物、縁日エリアなどで使えます。交換した園内通貨は当日のみ有効ですので必ず使い切ってくださいね。
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昔ながらの町内地図
今でも少し歴史のある街に行けばよく見かける町内地図。面積などの地図的な正確さよりもお店の位置関係などの見やすさに重きを置いたものです。
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ブギウギ祭り
商店街の通りをつかって定期的に行われるお祭りパレード。商店街の仲間たちと、元気いっぱいの踊りと掛け声でみんなでブギウギ楽しみましょう!
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レトロな看板たち
今でも古い街に赴くとたまに出会える昭和の古い広告看板。商店街のあちこちにあるので探してみてください。
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豆腐店や理髪店
現代よりも自由で大胆なデザインが新鮮です。
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街角の赤電話
たばこ屋さんとセットで置いてあった赤電話。ダイヤル型のかけ方分かるかな?
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レコード店
CDすら買わなくなった現代では、大きなLPジャケットは壁に飾るだけでなんだか絵になりますね。このレコード店に置いてあるレコードのジャケットやポスターは架空のものがほとんど。むしろここまで想像力で作れるのがすごいですね。
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懐かし家電
今見るとかえっておしゃれでかわいいデザインに見えますね。
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夕日の縁日通り
商店街のコロッケ屋さん「肉のおほみ」の脇道から階段を降りると、 まで続く縁日通りに。素朴だけど夢中になれるゲームにチャレンジ!
西武園ゆうえんち「夕日の街灯り」イルミネーション
秋から初春までの季節には、ゆうえんちがイルミネーションで彩られます。温かな雰囲気やロマンチックなカラーのライトで浮かび上がる昭和の街は、思い出のような風景がより一層懐かしさや異世界感で満たされます。
*開催時期、時間帯は公式ページでご確認ください。
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ライトアップ前の暗闇
昭和の昔、夜の街は現代のように明るくありませんでした。そもそも街灯の数が少なく照度も低かったため暗い場所が多かったのです。ライトアップが始まる前の暗がりが当時の暮らしを伝えてくれます。
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撮影スポットしかない!
通りのどこから撮影しても、ムードたっぷりの写真が撮れますよ。
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夕陽館の夜
映画館を模して作られた「ゴジラ ザ・ライド」などのアトラクションが楽しめる「夕陽館」も、夜になるとライトアップされ、懐かしさも高まります。
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輝く富士見展望塔
昼間は園内や多摩湖の風景を楽しませてくれる展望塔も夜になるとライトアップ。園内のどこからでも見えるので灯台のように来園者を導きます。もちろん上から園全体のイルミネーションを一望するのもオススメです。
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園内全体が灯りに包まれて
縁日通りに続く階段から眺めるイルミネーション。
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レトロな街灯
ガス灯のようなデザインの街灯。ちなみにガス灯は明治5年(1872年)の横浜で初めて街灯として導入され、明治7年(1874年)には東京の銀座通りでも設置されました。明治の終わり頃には電気による街灯が始まっていましたので、戦後の昭和の街灯はほぼ電化されていたようです。
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商店街の夕暮れ
西日が落ちて薄暗くなる商店街に、やさしいあかりが灯ると懐かしさも倍増します。
夕陽館と、かつてない超迫力体験アトラクション「ザ・ライド」
駅前に出てすぐ、園内を見下ろす小高い丘に立つ「夕陽館」。昭和時代の映画館のようなレトロなデザインの建物の中には、最先端のアトラクション体験が待っている!
リニューアルされた西武園ゆうえんちの開園に合わせて稼働開始した「ゴジラ・ザ・ライド 大怪獣頂上決戦」。半球状の巨大スクリーンと、臨場感も凄まじい立体大音響とシートの振動で、まるでその空間に放り込まれたようなリアルな体験を味わえます。
2023年7月には、この環境を利用した「ウルトラマン・ザ・ライド 世紀の大決闘」も稼働開始、巨大な宇宙怪獣との大迫力バトルの中に観客を放り込みます!
*上映時間等は公式ページでご確認ください。
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丘の上に立つ映画館
駅の改札をでると目の前の丘に立つ昭和風なデザインの映画館。ここが最先端アトラクションの入口です。
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レトロな映画看板風
「ザ・ライド」の上映を告げるレトロな映画看板のようなデザイン。ただいまウルトラマンとゴジラの2本を午前と午後に分けて開催中です。
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夕陽館の裏手には西武園ゴルフ場が
富士見展望塔で昇ると夕陽館の全貌も確認できます。
広々とした湖の風景と、湖畔の散策やランニングが楽しめる「多摩湖〜都立狭山公園」
多摩湖は別名村山貯水池とも呼ばれ、東京都民の生活を支える水を確保するために大正5年から昭和2年の間に建設された人造湖です。水源涵養保安として周辺環境や生態系への配慮がなされています。日々の散歩、ランニングはもちろん、バードウォッチング、縄文式住居跡などを目的に多くの人々が訪れます。
また、湖の堰堤の東側には武蔵野の里山の風景や自然が今も色濃く残る都立狭山公園があり、春にはソメイヨシノ、ヤマザクラ、サトザクラ等が咲き誇り、秋になれば鮮やかな紅葉で訪れる人々を楽しませてくれる憩いの場として愛されています。
交通:西武山口線「西武園ゆうえんち」から徒歩15分、または多摩湖駅南口から徒歩7分
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多摩湖と狭山公園の境はサイクリングロード
堤堰に整備されたどこまでも一直線のサイクリングロードは、湖面を撫でる爽やかな風を感じながらリフレッシュできる人気の散策コースです。
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村山下第一、第二取水塔
「取水塔」とはダムなどの水面・水深が安定している水源から、原水をくみ上げるための施設です。村山下第一取水塔は大正14(1925)年竣工、奥にある第二取水塔は昭和48(1973)年の建物で、いずれも美しい建築様式で立てられた歴史価値の高い建造物です。新東京百景と、東やまと20景に選ばれています。
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前衛的なオブジェ?
自然の中に建つひと際目を引く多面体のオブジェのようなこの建物は、トイレと休憩所になっています。
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都立狭山公園
湖の堰堤を東に下ると都立狭山公園の敷地が広がっています。春の桜、秋の紅葉と年間を通じて美しい風景を楽しめる公園として人気を集めています。
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富士見展望塔
多摩湖から西武園ゆうえんちのシンボルである展望塔を望む。
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ベルーナドーム(西武球場)
埼玉西武ライオンズの本拠地。ドームの巨大な白い天幕が空の青と爽やかな対比を見せます。
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多摩湖から見える山々
天気が良ければ、御岳山、大岳山、鍋割山など多摩川水源地の山々を一望することが出来ます。
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豊かな生態系を身近に感じる
多摩湖周辺に拡がる狭山丘陵は、豊かな自然に溢れ、バードウォッチングやトレッキングに最適なルートを楽しめます。
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中野昇君之碑
多摩湖のそばにひっそりと立つ石碑は、多摩湖(村山貯水池)を始めとした東京都の水道事業拡大の担当技師だった中野昇氏の功績を記しています。
リニューアル前の「西武園ゆうえんち」はどんなところだった?
夏休み期間には、毎週土曜・日曜に花火大会が催され、花火をゆっくり見られるビアガーデンは大好評でした。また夏にはプールもおすすめ。夜には「ナイトプール」になり、光の演出とDJによるパーティーナイト営業で熱く盛り上げます。2021年リニューアル以降のプール、花火大会では、エンターテイメントショー「大水合戦」「大火祭り」が開催され、さらなる発展をとげています。
例年10月上旬から5月上旬までは、「流れるプール」エリアがなんと「フィッシングランド」としてオープン。ニジマスなど渓流魚釣りが園内で楽しむことができました。
※2022年から多摩湖駅前フィッシングエリアとしてリニューアル!(11月~5月上旬の営業)。
冬季も楽しいイベントが目白押し! 12月中旬から3月上旬までは、「波のプール」が「雪の王国」としてオープンし、人工雪のゲレンデが作られ雪ソリなどで遊ぶことができました。また、クリスマスシーズンには、恒例の夜間イルミネーション営業が好評を博していました。 ※2021年のリニューアル以降実施されていません。
2021年リニューアル前の「西武園ゆうえんち」では、お子様にはサンリオキャラクターを扱ったアトラクションゾーン「ハローキティ メルヘンタウン」もありました。キャラクターをあしらったミニコースターをはじめ、サンリオの世界は子どもたちに人気を博していました。 ※既に営業を終了しています。
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リニューアル前の入場ゲート付近。家族連れでもゆっくり楽しめる遊園地として、各種イベントコラボなども開催されていました。
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リニューアル前の人気エリア「ハローキティ メルヘンタウン」の様子。サンリオキャラクターショーを観ることができました。
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リニューアル前の人気エリア「ハローキティ メルヘンタウン」の様子。サンリオキャラクターショーを観ることができました。