「ユニットバス」=「トイレとお風呂が一緒のこと」ではないの?意外と知られていない設備を解説

「ユニットバス」とはどういったものなのかご存じですか?
店頭でお客様にお部屋探しの希望条件を伺っていると
「ユニットバス以外で探します!」や
「ユニットバスでもまあいいかー」などよく耳にします。

しかし確認すると「バス・トイレ別」のことだったりして、かみ合わない空気感になってしまったり。
今回は「ユニットバス」とは何?を解説します。

ユニットバスとは?

「ユニットバス」とは、防水仕様の天井・壁・床を工場で製造、現地へ運び込み組み立て設置したものをいいます。
天井や壁・床のつなぎ目が一体化されているので、水漏れのリスクも少なく防水性も高いです。

浴室と洗面台が一緒になっているものを「2点ユニットバス」

浴室と洗面台とトイレが一緒になっているものを「3点ユニットバス」

上記のように分けて使われます。

最近では独立洗面台が人気で、築浅の物件やリフォームした場合に設置されることが多いですが
一方で、全体的に賃料が上がる傾向にあります。

一般的にユニットバス=バストイレ一緒のような意味合いで浸透しているようですが
本来は上記の通り、意味が異なります。
賃貸物件の場合、設備欄に「ユニットバス」とあってもバストイレ別の場合もあるのでしっかり確認が必要です。

2点式・3点式を一緒にして「ユニットバス」だと誤解して認識していると
無意識のうちに希望条件に合ったお部屋を見逃しているかもしれません。

3点ユニットバスのメリット・デメリット

お風呂とトイレ・洗面台が一体となっている3点ユニットバスのいいところをまとめました。

◆メリット◆

◆賃料が安い
◆掃除の手間が少ない

賃料が安い

なんといっても3点ユニットバスのいいところは、賃料が安いです。
バストイレ別のお部屋に比べて、探すエリアに限らず数千円の差があるので
家賃が安いことを重視するなら3点式ユニットバスを候補に入れると希望が叶いやすいかもしれません。

掃除の手間が少ない

浴槽とトイレが同じ部屋にあるので、一緒に掃除が出来て楽!との声をよくお客様から聞きます。
物件の紹介をしていますが、その発想は今までなかったので「なるほどなぁ~」となりました。

水回りの設備は集まっていたほうが便利ですよね。

◆デメリット◆

◆湿気・カビが出やすい
◆浴槽に浸かれない

湿気・カビが出やすい

浴槽とトイレが集まっている分、湿気がこもりやすいです。
基本的に窓がない場合が多いので、換気扇は常に回しっぱなしのほうが安心でしょう。
お風呂上りは、浴室のドアを開けたり、水気を拭きとってしまうなどの対策が必要です。

また、トイレットペーパーを置いたままシャワーや浴槽を使うと湿気でふやけて
使えなくなってしまうこともあるので、注意してくださいね。

浴槽に浸かれない

同じ場所に浴槽とトイレがあるので、身体を洗うのはシャワーを使って浴槽内でとなります。
浴槽にお湯をためることが出来ないので、しっかり身体を温めたい人には不向きかもしれません。

 

ユニットバスを清潔に保って快適に使用するためには?

お風呂は忙しい毎日を送る中で、大切なリセットタイムです。
快適に使いたいですよね。

しかし毎日毎日、学校や仕事で疲れて帰ってくるのに
隅々まで掃除していられない!という方もいらっしゃると思います。

ユニットバスはちょっと工夫するだけで清潔に保つコツがあるので
いくつかご紹介します!

換気扇は常にON!お風呂上りは扉も開けて

ユニットバスは湿気がたまりやすい構造のため、換気扇は24時間つけっぱなしがおすすめです。
お風呂上りは扉も開けて湿気を逃がしましょう。

電気代が気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、数百円差があるかどうか?程度ですので
汚れてカビだらけになった浴槽を掃除する時間と手間を考えると安いのではないでしょうか。
何よりも乾燥させることが重要なので、空気を入れ替えるのは効果的です。

シャンプーボトルやバスグッズは置き方を工夫する

シャンプーボトルやバスグッズをユニットバスの床に直置きすると、水が溜まって
ヌメリやカビが発生しやすくなります。
シャンプー等の液体が垂れると余計に、汚れの発生スピードが早まるので
金属製のラックやフックを活用しましょう。

100円均一等で売られているバスグッズで問題ないので
床と接する面積をできるだけ小さくすると水はけもよく、汚れが軽減されるのでおススメです。
最近ではフックに吊るすタイプの収納グッズも色々あるので、使い心地など確かめながら
取り入れてみてくださいね。